世界戦の初陣(vs 范蘊若七段)
2019年4月1日から6日にかけて第24回LG杯朝鮮日報棋王戦統合予選が行われました。
世界戦は、トーナメント方式で勝つと毎日対局が続くタイトなスケジュールとなっております。(日本の公式戦は、週1局程度)
折角ですので、どんな雰囲気であったのかをお伝えできればと思います。
まずは対局場である「韓国棋院」の外観。
続いて、対局場。世界中のプロ棋士が集まり、参加者はおおよそ400人~500人います。
続いては、大量のスマホ・・・!?
ここで問題です。
Q.囲碁の対局をする前に携帯が没収されます。それはなぜでしょう?
A.不正防止の為
そんなことする人いないと思いますけど念には念をということですね(笑)
近年、AIが急速に発達し、囲碁の実力は、AI > 人間 となりました。
スマホからでも強いAIを使うことが可能であるため、このような対策がとられています。(日本でも同様)
私(奥の左側)の初戦は、4月3日に行われました。相手は、中国の范蘊若 七段(奥の右側)
持ち時間は3時間、使い切ると1手1分の秒読みです。
それでは、碁の内容も少し振り返りたいと思います。
私の白番です。
今対局が、世界戦の初陣です。
慣れない環境と、相手がトップ棋士であるが故、緊張しましたが、気持ちでは負けまいと望みました。
序盤から、28,30,32と軽快なタッチを魅せて局面を動かしていき、右上の戦いでは、互角の競り合いで対局が続きました。
序中盤まで好調の戦いに見えましたが、時間差は大きく離され、98手目で持ち時間3時間を使い切り、1手1分で打たなければならなくなりました。
そうしてコウ争いが始まるわけですが、つかの間の110手目が敗着でした。111手目の様子見が上手く、一気に形勢が傾きました。
ここでは、115手目にサガれば、まだ先の長い戦いだったと思います。
以降のまとめ方が軽快で、世界の壁を目の当たりにしました。
相手の方に検討もしていただいたり、世界の空気を感じることができたりと、非常に実のある世界戦でした。
今後も精進します!
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